2007年05月26日

ウルトラ・ダラー

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ウルトラ・ダラー  
手嶋龍一(著)   単行本(2006/2/28)新潮社


2007年50冊目

昨年、ベストセラーになっていた時は、そんな本が売れているくらいの認識だったが、著者と佐藤優氏との対談本『インテリジェンス 武器なき戦争』を読んでから、機会があれば是非読みたいと思っていた作品。
北朝鮮が外貨獲得の一手段として、偽ドル紙幣を作っていたというのは、もはや周知の事実であると思うが、その舞台裏をフィクションという仕立てで解き明かした意趣深いインテリジェンス小説。
現代外交のパワーバランスが見えてくるオチのつけ方も個人的には評価できる。
ただし、情報戦、外交戦といった面は非常に面白いのだが、登場人物達の心理描写などに関しては少々物足りない。
あと、細かい点なのだが、競走馬の話題が出てくるが、この馬名が現在日本の競馬では馬名は9文字までと決められているにも拘わらず、9文字を超えていたりする。大筋のストーリーに影響を及ぼさないとはいえ、細かいディテールの積み重ねが小説にリアル感を産み出すだけに、競馬を少し知っている人なら常識というレベルの話だけに、もう少し気を配ってほしかった。
せっかく、著者でしか分からないような情報戦の舞台のディテールを描いてるだけに、些細なことだがケチがついた感もして、非常に勿体無い。
どちらかというと、編集者の方にも責任があるように思いますが。

72点
posted by 番長 at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>手嶋龍一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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