2009年01月05日

ララピポ

4344411668ララピポ (幻冬舎文庫)
奥田 英朗
幻冬舎 2008-08

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2009年2冊目

いわゆる負け組と言われる格差社会の下層もしくはアウトロー的な立場の人にスポットを当て、6篇の短編の主人公がそれぞれに微妙に絡み合っている連作小説。
奥田さん特有のコメディ調のタッチでユーモラスに仕上げているのだが、不本意にも堕ちてしまった人たちの物語というのは心からは笑えないものがある。
むしろ現時点で間違いなく勝ち組には入らない小生のような者には、他人の不幸と笑えないうすら寒さ、怖さも感じた。
奥田さんは出世作『最悪』でも普通の人が堕ちる時を描いていたが、今作でも人は簡単に堕ちるということを描きたかったのかもしれないとも思える。
面白いけどスカッと笑えない、そんな作品。
posted by 番長 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月02日

空中ブランコ

4167711028空中ブランコ (文春文庫 お 38-2)
奥田 英朗
文藝春秋 2008-01-10

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2008年5冊目

直木賞受賞作であり、この伊良部シリーズ前作となる『イン・ザ・プール』も面白かったことから非常に楽しみにしていた一冊。
その期待に充分に応えてくれた。
奥田さんのユーモア溢れる軽妙な筆致はテンポがよくて非常に読みやすいのだが、中でもこの伊良部シリーズはそのテンポが絶妙である。
思わず笑ってしまうので、電車の中での読書は少々危険かも(笑)
落ち込んでいる人に是非一読をオススメしたい。
posted by 番長 at 21:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月18日

サウスバウンド

4043860013サウスバウンド 上 (角川文庫 お 56-1)
奥田 英朗
角川書店 2007-08

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4043860021サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
奥田 英朗
角川書店 2007-08

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2007年99、100冊目

奥田さんらしい軽妙なタッチと軽快なテンポで一気に読める小説。
思春期の入り口に立っている小学校6年生を主人公に据え、その視点から書かれているのだが、微妙な年齢の時期の世界が非常に上手く表現されており、どこかノスタルジックな感も受ける。
また、小6の息子の視点から物語を進めることで、登場人物が皆どこか愛着の持てるキャラクターに見せている、その造詣と表現力は見事というしかない。
暗くなってもおかしくない話が、ポップでコミカルな奥田テイスト満開に仕上がっており非常に楽しく読めた。
また、買ったときには気にとめなかったが、上下巻の装丁もグッド。
両親がトヨエツ&天海祐希というキャストの映画もちょっと観て見たい気がしてきた。

90点
posted by 番長 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月18日

真夜中のマーチ

真夜中のマーチ 詳細はこちらで
真夜中のマーチ  集英社文庫
奥田 英朗(著)   文庫(2006/11)集英社


今年84冊目

この作家に対しては読ませる文章が上手いという印象を持っている。
今作は物語としては、毒にも薬にもならないけれども、でも面白いという部類の作品。
物語の構成力もあるのだが、取っ付き易く、すんなり入っていけるライトな感じの小説。
奥田さんはジャンルに拘っていないし、少なくとも一定水準は超えているし、筆力があるので、現在まで外れはない。

66点
posted by 番長 at 02:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

マドンナ

マドンナ 詳細はこちらで
マドンナ 講談社文庫
奥田 英朗(著)  文庫(2005/12)講談社


今年46冊目

奥田節全開の短編集である。
設定がよくありそうなシチュエーションばかりなだけに、どの作品も親近感みたいなところが感じられて、非常に上手い。
徹底的に男目線、父親目線であり、狙ったところであると思わせるのだが、さすがは構成作家あがりという巧みさを感じる。
オチが明るいと言うか、前向きなであり、なんとなく元気の出る一冊である。

74点
posted by 番長 at 12:04| Comment(1) | TrackBack(2) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

イン・ザ・プール

イン・ザ・プール 詳細はこちらで
イン・ザ・プール 文春文庫
奥田 英朗(著)    文庫(2006/03/10)文藝春秋


今年34冊目

直木賞を取った『空中ブランコ』がこれの続編だと知って、ならば、読んでおかねばと思い購入。
精神科医が主人公の短編小説なのだが、素直に楽しめた。
患者は当然ながら、どこか精神に異常を喫した人であるわけだが、世間でもこんな奴いる、いそうと思えるところあたりが人物設計の上手さを感じる。
いわば、現代病的なところも取り上げており、全体としてはコメディ的なニュアンスなのだが、実はテーマは深いような気もする。
まだまだこの主人公を見てみたいと思わせるに充分な読後感。
『空中ブランコ』が非常に楽しみになりました。

78点
posted by 番長 at 22:28| Comment(1) | TrackBack(4) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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