2007年10月24日

臨場

433474303X臨場 (光文社文庫 よ 14-1)
横山 秀夫
光文社 2007-09-06

by G-Tools




2007年104冊目

横山さんお得意の警察小説ではあるものの、今回の主人公は組織に与しない一匹狼的な検視官と一筋縄ではいかない。
しかも、その主人公を全面に出さないで、短編短編は他の人物の視点から描かれているあたりは絶妙に上手い。
連作短編集として一冊の本としてもとめて読むことで、より興味深く読めるようにもなっているとも思った。
横山さんの短編小説にも小生自身が慣れがきている部分は確かにあるのだが、それでも水準以上の興奮を覚えさせてくれるあたりはさすがと言うほかない。

73点
posted by 番長 at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月20日

深追い

4101316716深追い (新潮文庫 よ 28-1)
横山 秀夫
新潮社 2007-04

by G-Tools




2007年63冊目

ある警察署に勤務する七人の人物を描写した短編集。
登場人物達は刑事もいるが、鑑識や会計課の人など傍流の人が多く、名作『動機』や『陰の季節』の系譜にあたる作品と言っても良いでしょう。
『動機』程のインパクトは受けなかったが、それでも短編集でここまで読ませる筆力はさすがというしかない。
短編は無駄に長い長編よりも筆力が要求されると思うのだが、無駄を削ぎ落としたうえでキチンと要所を締める横山さんのその圧倒的筆力を感じられる一冊である。
個人的には、切なくなる横山節が多い中で、『締め出し』という作品のポジティブなラストが気に入りました。

83点

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2007年03月04日

影踏み

影踏み 詳細はこちらで
影踏み   祥伝社文庫
横山秀夫(著)   文庫(2007/2)祥伝社


2007年17冊目

警察小説でお馴染みになった横山さんとしては、プロの泥棒が主人公という異色の連作短編小説。
この本を見てタイトルと表紙デザインが最初はどうかとも思ったのですが、読んだ後だとタイトルも表紙デザインも意味が分かって、なかなかに味を感じます。
プロの泥棒という設定でも人情味を感じさせる横山節は充分に味わえますが、実際のプロの泥棒を知らないので何とも言えませんが、この主人公は泥棒技術をはじめ、色々と超越しすぎてる感が否めない。
やたら強いし、やたら頭良いし、やたらハードボイルドで格好良いし・・・。
でも、切なさを感じさせる読後感は横山さんならではというところでしょうか。

75点
posted by 番長 at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

真相

真相 詳細はこちらで
真相   双葉文庫
横山 秀夫(著)   文庫(2006/10)双葉社


今年72冊目

表題が示すように、明らかに表出している事象の裏にある秘められた真相に迫る短編ミステリー集。
さすがは横山さんだけに巧い。でも、巧いんだけど、なんとなく消化不良という感も残る。
表題作でもある一作目の「真相」はキレもあって、抜群に面白かったが、あとの作品は個人的にはそこまでという感じ。
まあ、横山さんには個人的な期待値が高いから辛目になってしまうが、標準レベルより高い水準であることは間違いないでしょう。
通勤電車あたりで読むには、短編の分量といい丁度良いのではないでしょうか。

60点
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2006年09月03日

出口のない海

出口のない海詳細はこちらで
出口のない海  講談社文庫
横山秀夫(著)  文庫(2006/7/12)講談社


今年54冊目

他の横山さんの作品とはかなり趣きが違う。
海軍の特攻隊ともいわれる回天に乗り込んで特攻する若者の切ない物語であるのだが、それだけであれば普通の話である。しかし、主人公がヒジを壊して投げられなくなった元甲子園の優勝投手という設定が妙。
特攻にどういった心情で赴けるかという深遠なテーマを友情のエッセンスが重層的なものとしている。
青春です。

62点
posted by 番長 at 18:22| Comment(1) | TrackBack(6) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ 詳細はこちらで
クライマーズ・ハイ  文春文庫
横山 秀夫(著)   文庫(2006/6)文藝春秋


今年44冊目

著者の横山さんは元上毛新聞記者であり、かなり自分の経験が元になっているのではと思われる一冊である。
しかし、横山さんの小説は組織の歪み、組織の中で生きる個人の葛藤、みたいなものをホントに上手く表現しているなと思う。
警察や新聞社ってある意味で権力を持っているところほど歪みもあって、また、歪みを必死に守る人なんかもいるのかななんて思ったりもする。
横山さんが新聞社辞めて作家になったのもそんなことが関係するのかななんて勝手に推測してしまった。

81点
posted by 番長 at 10:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

第三の時効

第三の時効 詳細はこちらで
第三の時効 集英社文庫
横山 秀夫(著)   文庫(2006/03/17)集英社


今年15冊目

間違いなく今一番面白い警察小説を描く作家である横山さんが、ついに本格的に刑事に焦点を当てた短編小説とあっては面白くない訳がない。
期待通りに楽しめました。
「陰の季節」、「動機」のような警察の中の陰の部署の話も面白かったが、警察小説の花形である捜査一課が舞台とあって、ストレートな面白さが伝わってくるだけでなく、内部で班毎に競い合っているという設定を作ることで、より一層の深みを醸し出している。
競いあっている三人の班長のキャラが立っているのもさすが。
しかし、どの班が担当になっても、このF県警で取り調べは絶対に受けたくない(笑)

90点
posted by 番長 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(2) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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