![]() | 臨場 (光文社文庫 よ 14-1) 横山 秀夫 光文社 2007-09-06 by G-Tools |
2007年104冊目
横山さんお得意の警察小説ではあるものの、今回の主人公は組織に与しない一匹狼的な検視官と一筋縄ではいかない。
しかも、その主人公を全面に出さないで、短編短編は他の人物の視点から描かれているあたりは絶妙に上手い。
連作短編集として一冊の本としてもとめて読むことで、より興味深く読めるようにもなっているとも思った。
横山さんの短編小説にも小生自身が慣れがきている部分は確かにあるのだが、それでも水準以上の興奮を覚えさせてくれるあたりはさすがと言うほかない。
73点