2009年01月05日

さまよう刃

4043718063さまよう刃 (角川文庫)
東野 圭吾
角川グループパブリッシング 2008-05-24

by G-Tools


2009年1冊目

一人娘を少年グループに暴行監禁された後に、死体を遺棄された父親の復讐が物語の中心。
現行の少年法に対するアンチテーゼ、問題提起とも言うべき内容だが、被害者およびその家族の生き方、プライパシーといったところもテーマが及んでおり、被害者側と加害者側という違いはあるが、犯罪および犯罪者にまつわる家族という面からみると、『手紙』と非常に近いテーマというか、視点を変えて対をなした作品とも言えるのではないだろうか。
重苦しいテーマにかかわらず、一気に読ませる筆力はさすが。
また、そんなテーマであるにもかかわらず、フーダニットの要素を盛り込ませるあたり、東野さんのミステリー作家としての本質を感じさせられるものがある。
ちなみに、小生はすっかり騙されてました。
posted by 番長 at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月05日

幻夜

4087461343幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))
東野 圭吾
集英社 2007-03

by G-Tools




2007年57冊目

名作『白夜行』の続編的作品と聞いていたのですが、『白夜行』はあそこで完結でもいいのではという複雑な心情もあって、ちょっと読むのをためらっていました。
しかし、さすがは東野さん。『白夜行』との繋がりは作中では明示されなく、純粋に独立した作品になっています。
ある人物を『白夜行』の登場人物と同一と捉えるかは読者に委ねているのですが、そのあたりの本作の大筋とは関係のない複線の張り方あたりは、本来のミステリー作家としての手法だなと感心させられます。
で、描写の仕方なども『白夜行』に非常に似たものになってるのですが、『白夜行』では主人公男女の心理は全く描かれていないのに対して、『幻夜』では片方の心理だけは描かれるのが印象的。
全く個人的印象だが、この差は男女の関係性の差を著者が現しているようにも感じた。
個人的には『白夜行』の方が好きですが、本書も700頁超を一気に読ませられました。
三部作構想も東野さんの頭にはあるようで、もし出たら次作も色々な意味で驚かせられるんだろうな。いやいや楽しみです。

97点
posted by 番長 at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月22日

手紙

手紙 詳細はこちらで
手紙   文春文庫
東野 圭吾(著)   文庫(2006/10)文藝春秋


今年70冊目

覚悟はしてたが、そういうオチかよ、東野さん!って感じ。
テーマは深くて重いし、正解があるのかも分からないのだが、人とのつながりの中で生きているとあらためて考えさせられた作品。
色々ひっくるめてこの作品の結末を素直に受け入れるのは今の自分には難しく、単純に「感動」とか「涙の」という形容詞はつけがたい。
ただし、間違いなく自分の中になにがしかの気持ちが残る作品ではある。
余談ではあるが、まだ見てはいないが、映画化のキャストで沢尻エリカはかなりイメージが違う。山田孝之は良い線行っている気はするが。

91点
posted by 番長 at 23:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月19日

殺人の門

殺人の門 詳細はこちらで
殺人の門  角川文庫
東野 圭吾(著)   文庫(2006/6)角川書店


今年51尊目

解説で北上次郎も述べているのだが、派手でもなく、大仕掛けがあるわけでもない小説である。
しかし、やはり抜群に構成が上手い。
全体の構成もさることながら、ディテールの細かな描写がさらに現実感を感じさせるものになっている。
この大仕掛けがない物語で600頁を一気に読ませる筆力はさすがというしかない。
ただし、好みや評価は分かれそうな作・。
個人的には作者造の期待値が高いだけに採点は辛め。

56点
posted by 番長 at 16:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月26日

レイクサイド

レイクサイド 詳細はこちらで
レイクサイド 文春文庫
東野 圭吾(著)   文庫(2006/02)文藝春秋


今年11冊目

ライトな感じのミステリーです。
分類すれば叙述ミステリーに入るのでしょうか。
まあ、特にそれほどって印象ですが、主人公の最後に出した結論が人間味というか、リアルな人間らしさというか、そんなところが東野さんらしいというか。
まとまった時間の移動のお供あたりに最適でしょうか。

55点
posted by 番長 at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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