2007年08月25日

笑犬樓の逆襲

4101171505笑犬樓の逆襲 (新潮文庫 つ 4-50)
筒井 康隆
新潮社 2007-07

by G-Tools




2007年83冊目

断筆宣言解除後に雑誌「噂の真相」に連載されていたエッセイ。
著者個人の身辺のことから、文学や社会のことまで多彩な話題が筒井節で綴られている。
エッセイという性格上その時々の旬の話題が多いため、雑誌連載が99〜04年であるので、リアルタイムのはずの話題が懐古的に感じざるを得ないのは、文庫で読んでいる以上、仕方がないのだが、少々残念。もちろん、そんな古さは問題にならないくらいに圧倒的に文章は上手く、面白いのだが。
作家としての生活というかお財布事情的なものであったり、俳優との二足の草鞋的生活のことあたりの話題もあり、その辺は一般ピープルである我々が知れるところではないだけに、なかなかに興味深かった。
エッセイは普段あまり読まないが、知識教養があって、変った視点からも、書ける人のエッセイはやはり面白いと再認識させられた。

84点
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2007年06月29日

負の力

4763197320負の力
テリー伊藤
サンマーク出版 2006-11

by G-Tools




2007年68冊目

一般的にネガティブな印象を与える言葉を集め、テリー伊藤流にそれらの言葉の持つ力を負の力と定義して異なった価値観で捉えるといった趣向の一冊。
個人的には、どんな言葉にも表の意味と裏の意味があると思っているので、この趣向そのものには特別な驚きはなかった。
ただし、人は弱気になった時、どうしても「自分は〜〜だから」、「なんて自分は〜〜なんだ」と自己嫌悪に陥ることは少なくないのではないだろうか。少なくとも小生はその傾向にある。
その「〜〜」というのも考え方一つで、異なった価値観になるというのを知っておくだけでも少しでも救いになるとも思えた。
負の思考回路に陥った時に手に取りたい本である。

80点
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2006年09月18日

異国トーキョー漂流記

異国トーキョー漂流記 詳細はこちらで
異国トーキョー漂流記  集英社文庫
高野 秀行(著)   文庫(2005/2〉集英社


今年65冊目

辺境ライター?の著者が日本で出会った外国人との話をまとめた短編集。テイストとしては『ワセダ三畳青春記』にも近いところがあります。
辺境の地である東京での外国人との交友を通して、外国人の目から辺境の地・東京がどのように見えているかを語られているのが興味深い。
そして、印象的なのは彼ら外国人との付き合いが、ベタベタしすぎず、ウエットな感は全くないが、非常に友情の温かさを感じるところ。著者が辺境や野々村荘(ワセダ三畳青春記の舞台〉で鍛えた人間力の高さを感じるところではあります。
著者の体験そのものは一流なのだが、それ以上に人を見る目とその人となりを伝える力が秀でており、それがこの著者の魅力である。

88点
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2006年09月10日

ワセダ三畳青春記

ワセダ三畳青春記 詳細はこちらで
ワセダ三畳青春記  集英社文庫
高野 秀行(著)   文庫(2003/10)集英社


今年62冊目

馬鹿面白い!
『幻獣ムベンベを追え』を読んで、大真面目にムベンベを探しにコンゴに行くと言う馬鹿野郎っぷりを知っていたのだが、著者のその突飛にして豪快な日本での生活を綴っています。
並の生活をしている人ではないような気はしたが、こんなマンガのような住まいで暮していたとは。
どこか『めぞん一刻』を連想させますが、そのどこか懐かしさを感じさせるも、実は90年代〜2000年代の話で、現実離れしながらもリアル感があるという、当然ではあるが著者らしさが溢れている。
しばらくはこの著者にはまりそうな予感。

97点
posted by 番長 at 18:42| Comment(1) | TrackBack(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

若きサムライ、その声を聞け

若きサムライ、その声を聞け 詳細はこちらで
若きサムライ、その声を聞け
北里 洋平(編著)  単行本(2006/5)ルネッサンスブックス


今年47冊目

なんと形容して言いかよく分からないが(一応、自伝?)物凄いパワーを感じる一冊です。
個人的に作り手の魂が入っていて、パワーのある本は本屋に並べられた時にもそのオーラを発散すると思っているのだが、そんな匂いを本屋で見つけた時に感じた。
著者の主張とかに必ずしも自分も同意するというわけではないが、溢れんばかりのエネルギーはビンビン伝わってくる。
そして、自分より年下の人がこれだけのものを作って、世に送り出した(経緯は複雑なようだが)ことに焦りみたいなものも正直感じた。
著者の言うモニョモニョしている人間になることがあるだけに、痛いところを突かれた感はある。
著者が具体的にこれから何をしたいのかが分からないところが残念だが、頑張ってほしいし、自分も頑張らねばと思った。

92点
posted by 番長 at 12:48| Comment(1) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月29日

Time of eternity―告別

告別 詳細はこちらで
Time of eternity―告別
中川 貴之(著)   単行本(2006/03)幻冬舎メディアコンサルティング


今年16冊目

アーバンフューネスコーポレーションというテイクアンドギヴニーズから中川さんが独立して作った葬儀社の話。
そのアーバン社が今まで手がけた葬儀をエッセイ的な形で振り返っています。
会社の宣伝だと分かっていても、素直に感動しました。
アーバン社の理念とか企業姿勢といったものが伝わってきます。
恥ずかしながら、少し涙腺を刺激されました。
しかし、1時間で読めるこの分量で1400円はちょっと高いと感じてしまう。
たしかに、装丁立派でセンスもあるんだけど・・・

85点
posted by 番長 at 01:59| Comment(1) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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