![]() | 怪獣記 高野 秀行 講談社 2007-07-18 by G-Tools |
2007年120冊目
文庫化まで待とうと思っていたが、ブックオフで発見し即購入。
今回の高野さんはトルコのワン湖に生息するというジャナワールというUMAを探索しに行ってます。
今までの高野さんの著作に比べると辺境感はほとんどないし、ジャナワールの存在の信憑性そのものが高野さんの中でも期待が薄かったせいか、前半部分あたりは特にどこか冷めているというか、熱をあまり感じなかったのだが、クライマックスの展開とその時の熱を感じられる文章は高野さんの真骨頂を感じさせてくれた。
それにしても、長年の経験からくる地元民への取材や検証方法には、高野さんのUMAに対する真摯な姿勢が貫かれていて、非常に気持ちが良い。
81点