2008年04月02日

和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか

4061497960和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか (講談社現代新書)
佐野 真
講談社 2005-07-20

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2008年16冊目

ソフトバンクのピッチャー和田毅はその投じるボールのほとんどがストレートでも球速130キロ台である。
しかし、その球速ながら昨年まで入団以来5年連続で2ケタ勝利を記録している。しかも、奪三振率が示すように、その投球スタイルは交わすタイプのものではなく、あくまでも本格派のそれである。
おそらく、野球ファンを自認する者であっても、なぜ和田投手の投げる130キロ台のストレートがそんなに打ちづらいのか、きちんと説明できる者は少ないだろう。
本書は入団2年目終了時点のものではあるが、そんな謎の多い投手・和田の投げるボールが打ちづらい理由を科学的に解明しようと試みつつ、そんなボールを投げるにいたった和田の野球選手としての、また人間としての経緯にも注目しており、半分は野球科学書であり、残り半分は和田のドキュメントとも言える内容である。
個人的には、巻末に和田の卒論も記されているが、非常に頭の良い選手であるという印象を強く受けた。
和田の遅くとも打てないストレートは負けず嫌いの精神、圧倒的な努力にくわえて理論的なアプローチからなる、いわば高いレベルの心・技・体が織りなす賜物なのだろう。
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MLBが付けた日本人選手の値段

4062723492MLBが付けた日本人選手の値段 (講談社プラスアルファ新書)
鈴村 裕輔
講談社 2005-11

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2008年14冊目

この本が出版された当時の状況を鑑みないと、結果がある程度出た後の今現在読めば、どうしても厳しい評価を受ける内容である。
特に、この本のウリの一つが当時今後メジャー進出が予想される日本人選手が金銭的な面も含めてどの程度の評価を受けるかの予想であっただけに、その予想と結果の差が顕著なところが目立って見える。
中村紀や松井稼が大きな期待を裏切った直後でもあっただけに、日本人選手、特に野手に対しての評価が辛いのもいたしかたがない。
しかし、その後、井口が内野手としてワールドチャンピオンに貢献する活躍、城島が捕手として成功などで当時とは評価がだいぶ変わってきている。
また、金銭面ではなんといっても松坂獲得にレッドソックスが投入した金額もあり、活躍が期待できる日本人選手の獲得にメジャー各球団が投入する金額も予想以上に高騰した。
個人的にはこの本の今後の予想的なところはともかく、その段階での日本人選手に対するメジャーの総合的な評価、あるいは日本人選手に求められているものというのはかなり的を射ていたように思える。
結局のところ、誰それが活躍するしないというのは専門家でも頻繁に間違えるように、やってみないと分からない。
どんな日本人選手がメジャーで求めれているか、あるいは高く評価されるかをきちんとした取材のもとに、整理したという意味はあるのだろう。
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競馬無敵の「孫子流21攻略」

4584121605競馬無敵の「孫子流21攻略」 (ベスト新書 160)
清水 成駿
ベストセラーズ 2007-09-08

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2008年8冊目

最も競馬にハマっていた学生時代、いつも競馬新聞は「1馬」と決めていた。
その理由は、清水氏のコラム「スーパーショット」を読むためであった。
氏の代名詞でもある孤独の◎をはじめ、予想の印も知りたかったが、それ以上にコラムが面白かった。
大胆不敵な予想の根拠を記したそのコラムは予想の印以上に小生にとっては価値があるものであったのである。
その清水氏の著作は昨年に実際に書いていた予想コラムを下敷きにして事例ベースで馬券の買い方を指南するものとなっている。
実際に的中したものから外れたものまで、競馬の予想にはそれを裏打ちする根拠があって然りだということをあらためて教えさせられる。
予想には様々なファクターがあり、例え馬券が的中せずとも、その馬券を買うことに確かな根拠を持たなければいけない。
予想すること自体が競馬の楽しみであり、エンターテイメントであるということを再認識した。
馬券指南本の体裁ではあるが、競馬の楽しみの本質につながる非常に奥がある一冊だ。
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あぁ、阪神タイガース

404710132Xあぁ、阪神タイガース―負ける理由、勝つ理由 (角川oneテーマ21 A 77)
野村 克也
角川書店 2008-02

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2008年7月

崇敬する野村監督による新作。
昨年出版した『巨人軍論』の阪神版ともいうべき内容。
自身が一度は指揮した球団でもあるだけに、その内情の実態の指摘についてはまさに的を射たものばかりであると思う。
星野監督体制下での優勝以降、阪神は本当に変わったと感じるのだが、その優勝の種を撒いていたのは野村監督だと今でも信じている。
そして、その後の親会社の経営体制の変化もあるのだろうが、今や毎年Aクラスはもちろん、優勝争いして当然という意識が選手はもとより、球団関係者、ファンの間にも醸成されてきたと感じており、野村監督が望んでいたものに近いものができてきているのではないだろうか。
楽天の今季の飛躍を期待すると共に、強い組織であるための土壌作りをしてくれていると思うと、例え今季で野村監督が退陣しても来年以降も絶対に期待できる球団になっているはずである。
そんな期待をあらためて抱かせてくれる。
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2007年10月28日

草野球をとことん楽しむ

4106102358草野球をとことん楽しむ (新潮新書)
降籏 学
新潮社 2007-10

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2007年106冊目

週末の草野球が小生の今一番の楽しみになっているだけに、書店でタイトル見ただけで内容もろくに確認せずに衝動買い。
そうしたら、以前に小生の所属する野球チームと練習試合をしたことがあるチームの人が著者で、そのチームのことにかなり触れており、ちょっと驚きました。
草野球チームをやっていると、野球チームとして上を目指そうという方向性と細かいことを抜きにして楽しもうという方向性のバランスを取るというのがなかなかに難しい問題なのだが、著者のチームのスタンス、野球観は結構小生のチームとも共通するところがあり、個人的に好感が持てる。
本書は見て楽しむ為の野球ではなく、あくまでも自分が参加して楽しむ「草野球論」でありながら、野球に対する愛と真摯な姿勢を説く「草野球の品格」でもある。

87点
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2007年10月23日

職業としてのプロ野球解説者

4901679465職業としてのプロ野球解説者 (サンガ新書 14)
江本 孟紀
サンガ 2007-07

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2007年103冊目

プロ野球の解説者に焦点をあてたなかなか主旨が面白い一冊。
江本さんらしく同業の解説者やプロ野球界について、歯に衣着せないで好き放題語っています。
ちなみに小生は江本さんは特別好きでもないが、江本さんが解説だと安心して見ていられる、聞いていられるというイメージを持っていたのだが、解説者としてのプロ意識という意味では感心させられた部分もある。
個人的には解説者という職業をもっと深く掘り下げて書いてほしかったところがあり、全体的に広げ過ぎで薄い感もあるが、プロ野球好きならそれなりに楽しめる内容でしょう。

63点
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2007年07月16日

オシムジャパンよ!

4756148883オシムジャパンよ! 日本サッカーへの提言 (アスキー新書 011) (アスキー新書 11)
フィリップ・トルシエ
アスキー 2007-05-10

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2007年75冊目

トルシエ元日本代表監督がジーコならびにオシムを評しています。
特にジーコを評する項では、ジーコがやってきたサッカーに一定の理解を示しながら、それができたのは自分が土台を築いてきたからだというトルシエらしい自己主張がひしひしと伝わってきます。
オシムならびに今後の日本サッカー界に対する提言では、今までさんざん色々なメディアで論じられているところから、特に目新しい主張があるわけではないが、現在行われているアジアカップが大きな分水嶺になるという主張に異論はない。
アジアカップで結果が出る前に読んでおいてよかった、というよりは、アジアカップ終了までが、本としての賞味期限だろう。

63点
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2007年07月08日

パ・リーグ審判、メジャーに挑戦す

4334033954パ・リーグ審判、メジャーに挑戦す (光文社新書 295)
平林 岳
光文社 2007-03

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2007年71冊目

審判という脇役ではあるが、野球にとってなくてはならない存在を通して、日米の野球スタイルや野球にかかわる人達の立場の違いなどの野球文化が少し変った視点から見えてくる一冊。
この本の中でも触れられているが、WBCで話題になったボブ・デービッドソン氏の誤審騒動であったり、昨年は審判のジャッジが話題になることが非常に多かったのだが、審判のことが正しく理解されていない、知られていないということが認識させられる。
あまりなかった切り口で新鮮だったが、日本よりアメリカの方がはるかに審判について、理解がなされているし、敬意が払われていることが分かる点については若干の悔しさを覚えるし、また、審判の制度を知ることで、アメリカの野球文化の裾野の広さに羨ましさも覚えた。
野球好きなら、絶対に一読の価値はある良書だと思うし、著者の今後の活躍にも注目したくなった。

93点
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プロ野球のサムライたち

4166603876プロ野球のサムライたち (文春新書)
小関 順二
文藝春秋 2004-06-22

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2007年69冊目

この本が出版された当時の12球団の監督たちを中心にしたエピソード集。
特徴的なのは記録の記載をポイントで上手くいれられていることで、よりその現役時代の足跡と起伏が伝わってくる。
ただし、著者の思い入れと確かな筆力は評価できるが、際だって珍しい選手やエピソードが取り上げられているわけでもなく、数多ある類書から抜け出るほどの差別化は感じられない。
新書でもあり、出版当時の旬ものだったのかもしれないというのが率直な感想ではある。
100円購入なので、文句は言えないし、野球好きが暇つぶしに読む分にはそれなりには楽しめるとは思いますが。

52点
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2007年06月27日

ホームラン術

4166603825ホームラン術 (文春新書)
鷲田 康
文藝春秋 2004-05

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2007年66冊目

日米歴代強打者のホームランに対する考え方、アプローチが詳細な技術論と共に収められており、まさにホームランを科学した一冊。
著者が松井と近い人物のようで、松井にボリュームを大きく割いているが、日本からメジャーに移籍した松井の打撃に対するアプローチの変化を見ることで、そのアプローチの違いが如実に分かるようにもなっている。
また、日本の本塁打術の項では、日本の強打者達の弾道の記憶を呼び醒ましてくれる。
やっぱりホームランは頭で見ても野球の華である。

84点
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2007年06月04日

ブンブン丸の「野村野球」伝道

4094080767ブンブン丸の「野村野球」 (小学館文庫)
池山 隆寛
小学館 2006-03-07

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2007年56冊目

ブックオフの100円コーナーで発見したのですが、こんな本が出版されていたこと知りませんでした。
昨年から楽天の打撃コーチを務める著者ですが、現役時代、野村監督の下でヤクルト黄金時代を担ったとはいえ、その「ブンブン丸」の愛称が示すように、常にフルスイングのイメージが強かっただけに、野村監督の緻密な野球をそこまで信奉していたとは意外でした。
内容的には自叙伝なものなのですが、意外だったことや、裏話的なエピソードなどもあり、期待していた以上に面白く読めました。
また、引退試合に関するくだりはちょっと感動してしまった。
楽天ファンでもあり、野村監督信奉者の小生としては、指導者として大きく成長してほしい期待、楽天選手達に野村野球を伝える伝道者としての期待を強く持つに至った。
是非、野村野球を選手達に浸透させ、また、継承することで、次の楽天監督になってほしいと思えるような打撃コーチとしての活躍を期待しております。

80点
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2007年05月12日

プロ野球運命の出会い

プロ野球運命の出会い.jpg 詳細はこちらで
プロ野球運命の出会い―男たちの運命を変えたもの  PHP文庫
近藤唯之(著)   文庫(2006/4)PHP研究所


2007年45冊目

まさにタイトル通りの内容。プロ野球を彩った男と男の出会いをライバル編と子弟編とに大別したエピソード集。
昨年書き下ろしたものにしては、結構古いエピソードが多いです。現在現役の選手で言えば、清原、イチロー、古田の3選手の話のみ。小生が見てきた選手まで広げても秋山、掛布、江川、若松、村田がくわわる程度で全体的にオールドファン向けの内容の感は強い。
長くプロ野球を飯の種にしてきた著者が選んだものだけに、少なくとも、著者はプロ野球を昔の方が印象深い選手や話が多かったように思っているのではないだろうか。
もちろん、それが悪いことではないし、一つ一つのエピソードは有名なものも多く、どれもなかなか面白い話ではあるのだが、少々寂寥の感もある。
個人的には川上監督のV9時代の名コーチというくらいしか知らなかったのだが、牧野茂コーチのエピソードは非常に興味深かった。こういった策士がいたりするから野球はやっぱり面白い。

62点
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2007年05月05日

元・阪神

元・阪神 詳細はこちらで
元・阪神   廣済堂文庫
矢崎良一(編集)   文庫(2006/6/30)廣済堂出版


2007年42冊目

阪神を出た、または追われた男たちの物語。
冒頭から現役時代バッテリーを組みながら一緒に飯を食べに言ったこともないという江夏×ダンプ辻という特別対談で意趣深い。
言葉を交わさなくても投手―捕手間でのボールのやりとりだけで確固とした絆が築かれたプロのバッテリーの姿だと思った。
また、90年代の低迷した時代に阪神に籍を置いた者が多く取り上げられていて、個人的にも一番野球を見ていた時期の選手達だけに強い感慨もあった。
能力は誰もが認めながら、なかなか開花できなかった仲田や、阪神ファンからは敵対視されてしまった松永、阪神のというより大阪桐蔭のいった方が有名な萩原など、丸々一冊の本にはならないだろうが、興味深い話が収められている。
弱かった頃の阪神が好きな人には必読書だろう。

69点
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2007年05月02日

泣き虫

泣き虫 詳細はこちらで
泣き虫   幻冬舎文庫
金子達仁(著)   文庫(2006/8)幻冬舎


2007年40冊目

PRIDEでも有名な高田延彦の半生記。
実はプロレスや格闘技にそれほど強い興味がある訳でもなく、高田延彦というプロレスラーにも興味があった訳ではないのですが、ライターである金子氏が好きなので読んで見ました。
プロレスというエンターテイメントを成立させるために、プロレスラーは誰よりも強くなる為のトレーニングを行う。その中で、プロレスの真の強さを総合と言う舞台で証明しようとした、不器用な、そして、本物のプロレスラーの半生が綴られています。
引退試合の田村との一戦の後で「田村、おまえ男だ!」とやったマイクパフォーマンスは印象深かったが、「高田、おまえこそ男だ!」と叫びたくなった。

79点
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2007年04月22日

野球はベースボールを超えたのか

野球はベースボールを超えたのか 詳細はこちらで 
野球はベースボールを超えたのか   ちくまプリマー新書
ロバート・ホワイティング(著) 松井みどり(翻)   
新書(2006/4)筑摩書房


2007年35冊目

日米の野球とベースボールの違いというより、そのプロである日本のプロ野球とMLBの機構の違いなどが述べられています。
その比較については、なるほどと思うところもあるのですが、あまりにも著者の偏見が強く、一部の人達を思想性が異なるだけで、悪し様に書かれているところも多く、正直あまり気分が良いものではない。
日本球界の閉鎖性が問題視され、それを糾弾するのは一向に構わないが、「日本球界<メジャー」という論調で語るのはいかがなものかと。
アメリカ人が日本野球をどう見ているかという参考になるかもしれないが、それだけのものである。

42点
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2007年03月19日

勝負勘

勝負勘.jpg 詳細はこちらで
勝負勘   角川oneテーマ21
岡部幸雄(著)   新書(2006/9)角川書店


2007年22冊目

著者は言わずと知れたJRAの元・名騎手。
最近では馬券を買うこともめっきり減ったが、競馬にはまっていた時期は予想するうえで岡部という騎手が大きなファクターになっていことは言うまでもない。
事例的に綴られているレースや乗ってきた名馬たちのことに関しては、既に様々なメディアで語られていることがほとんどなので、特に目新しいことはないのだが、やはりシンボリルドルフには並ぶものがないほど高い評価をしているのだということはヒシヒシと伝わってくるのは印象的ではある。
勝負勘は努力と経験が手がかりと言えば、いささか当たり前過ぎるのだが、福永洋一、柴田政人、小島太という名騎手が揃った花の15期生の中で、天才ではないと言いながら、騎手として最も大きな実績を残してこれたのには「自然体の努力」といいながらも容易なものではなかったことであろうことは想像に難くない。

71点
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2007年03月16日

不動心

不動心 詳細はこちらで
不動心  新潮新書
松井秀喜(著)   新書(2007/2/16)新潮社


2007年20冊目

松井は大きいという印象がさらに強くなる。
松井をよく知っている人や、野球をよく見ている人であれば、特に新しいことが書かれているわけではないと思う。
おそらくは多くの人が持っている今までの松井の人間としての、大きい、礼儀正しいというイメージをより強く持つことになるのではないでしょうか。
松井の野球に取り組むとことん前向きで真摯な姿勢が伝わってきます。
一プロ野球選手としてだけでなく、社会人として、人間として、男として尊敬できる人である。
少なくともそう思える本ではある。

88点
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2007年02月04日

交渉力

交渉力 詳細はこちらで
交渉力  角川oneテーマ21
団 野村(著)  新書(2007/1)角川書店


2007年11冊目

日本人メジャーリーガーのパイオニア・野茂英雄の代理人として知られる著者だが、金にうるさいとか悪役的なイメージも持たれていたりもするようだが、個人的には野茂をメジャーに送り込んだ時の経緯などに関心があって購入。
実際に、交渉ごとのノウハウを学ぶにはどうかという気もしますが、野茂をはじめ、伊良部や吉井などをメジャーに移籍させた時の裏話的なところはなかなかに興味深い。
ある意味、自己中心的な解釈なようにとれるところもあるが、あくまでも選手の代理人であることを考えると、彼に対する悪評は間違った指摘であることが分かるだろう。
ノウハウ本というより、一種の暴露本として楽しみました。
余談だが、何かの記事で、義父である野村監督が親戚縁者で一番信頼できるのは著者だと評していたのが彼のエージェントとしての資質を端的に示していると思う。

62点
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2006年12月30日

「野球」県民性

「野球」県民性 詳細はこちらで 
「野球」県民性   祥伝社新書
手束 仁(著)   新書(2005/8)祥伝社


今年87冊目

タイトル通り野球が現す地域性や県民性を、各地の野球事情や輩出した著名野球人を、特に高校野球事情を中心に、紹介することで現しています。
小生の出身県である宮城県の野球事情も納得がいく記載がされており、著者の事情通ぶりと各地の詳細情報は信頼性が持てる。
ストレートに野球事情が県民性を表すものかということを置いておいて、野球好きにとっては知っておいて損はないトピックで満載である。

65点
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2006年12月26日

早実vs.駒大苫小牧

早実vs.駒大苫小牧 詳細はこちらで
駒大vs.駒大苫小牧   朝日新書
中村 計(著)、木村 修一(著)   新書(2006/11)朝日新聞社


今年85冊目

新創刊した朝日新書で一番読んで見てもいいかなというところで購入。
個人的には今年一番世間の関心を集めた出来事だったと思う再試合にいたった甲子園の決勝の内幕を綴ったスポーツノンフィクションもの。
主催側の朝日新聞ということもあるが、両チームに密着した内容で新しい発見も多く、それなりに深いところまで切りこんでまとめられていると思う。
ただ、この決勝戦というところにフィーチャーされている分、例えば駒大苫小牧がどうやって春の選抜辞退から立ち直ってきたのかといったところなどがあっさりとした記述で終わっているのは少々残念ではある。
夏の興奮がもう一度蘇ってくる一冊。

77点
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2006年12月18日

真っ向勝負のスローカーブ

真っ向勝負のスローカーブ 詳細はこちらで
真っ向勝負のスローカーブ  新潮新書
星野 伸之(著)   新書(2003/5)新潮社


今年83冊目

ブックオフでストック用に買っておいた一冊。
著者はMAX130km/hそこそこのストレートながら、大きいカーブと緩急を活かした投球で通算176勝と2000以上の奪三振を記録している個性派の大投手。
個人的にもかなり好きだった選手で、大きく縦に割れるスローカーブは100km/hを割ることも多く、異色のプロ野球選手として強く印象に残っている。
絶対的なスピードがない中で、プロで活躍した投球理論等が書かれた本書はなかなかに興味深いが、印象的なのは落合や松井、ブライアントには格負けしていたという旨のくだり。
プロ選手として、互いに格付けしあっているというのは、決まった面子でシーズンを過ごすプロ野球の弱肉強食の世界を垣間見た感がする。
余談ではあるが、元近鉄・巨人のローズが「日本で一番速いピッチャーは星野さんね」と言っていたのが投球における緩急の効果と著者の投球術を表していて、印象深い。

84点
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2006年08月19日

野村ノート

野村ノート 詳細はこちらで
野村ノート
野村 克也(著)   単行本(2005/9)小学館


今年53冊目

昨年の発行当初から話題になった本だけにずっと読みたいと思っており、ついつい後回しになったしまっていたのだが、ブックオフで発見し即購入。
さすがは野村監督が秘中にしていたことを結構書いてしまったと言っていただけのことはある非常に含蓄のある一冊。
なんとなく分かっていることであっても、ここまで野球を体系化してもはや哲学といえる域まで昇華させているのはさすがというしかない。
さらには実際の監督として経験してきた実例や、現役のトッププレイヤー達を例として引き合いに出すことで本としても読みやすく、また、非常に説得力のあるものとなっている。
日本一野球を知る男という個人的印象をさらに強めた。

94点
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2006年08月16日

プロ野球場外乱闘!

プロ野球場外乱闘!.gif 詳細はこちらで
プロ野球場外乱闘!  角川oneテーマ21
駒田 徳広(著)   新書(2001/7)角川書店


今年45冊目

著者は満塁男でも有名な元プロ野球選手。
とんでもないクソボールをヒットにしたかと思えば、甘い球を平気で見逃すといった意外性があるのに、毎年きちんと3割打つという不思議なイメージを持っていました。
また、巨人が落合獲ったことに反発して巨人をFAで出た唯一の存在だったり、横浜でも職場放棄や引退時にモメたことなど、我を通すというか、信念が強い人という印象が受けていました。
そういったことなどを中心に著者のプロ野球に対する考え方が色々と詰まっています。
しかし、その豪快なイメージからは想像できなかった先見性もこの本では見せている。下部組織やドラフト制、1リーグ制、メジャー移籍、世界大会などこの本が2001年に書かれたこと考えると今年WBCがあったことだけでなく、その後問題になっていることや実現していることなどが多いことに驚かされます。
指導者として再びユニフォームを着る日が楽しみになった。

61点

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2006年05月12日

投球論

投球論 詳細はこちらで
投球論 講談社現代新書
川口 和久(著)    新書(1999/09)講談社


今年35冊目

ブックオフで100円だったので、読む本がなくなった時のストック用に買っておいた一冊。
著者は現役時代に広島から巨人で活躍した選手でしたが、小生がまだ野球見始めで巨人ファンだった小学生時に、ジャイアンツキラーとして、憎たらしい存在だった印象が強く残ってます。
その全盛期のピッチングスタイルは荒れ球で四球は多いが、肝心のところでは高めのストレートで三振を取るといった豪快なものでした。
そんな豪放磊落なイメージがあっただけに、この著作を読んで、頷ける部分と実はそうっだたのかという小さな驚きを感じる部分もありました。
本を読みながら、小さくまとまった投手が多くなっている今の野球界で、著者のような豪快な投手をまた見てみたいという気持ちになった。
また、著者ならではの巨人と広島という対照的なチームにも触れていて、その辺も結構面白い。

68点
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2006年05月05日

スポーツを「視る」技術

スポーツを「視る」技術 詳細はこちらで
スポーツを「視る」技術 講談社現代新書
二宮 清純(著)    新書(2002/10)講談社


今年31冊目

ブックオフにて100円購入。
ナンバー等でお馴染みのスポーツライターの第一人者の著作だけに、非常に簡潔ながら興味深い視点で書かれており、ライトではありますが、十分楽しめます。
ナンバー愛読者の自分としては、ほとんどがすでに知っている話であり、少々ライト感が強く、書籍にするなら一つ一つのテーマをもう少し深堀りしてもという感もありますが、それでも、飽きさせずに一気に読ませる筆力はさすが。
個人的にはそれに全面的な賛同はできないが、メジャーリーグの「書かれざるルール」の章で書かれた内容はメジャーリーグを観るうえでの考え方、国民性の違いなどを明文化しており、勉強になった。
是非、スポーツを観るのは嫌いではないが、あまり深く観ないという人に読んで欲しい。
良書ではあるが、個人的な問題で採点はちょっと辛め。

67点
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2006年03月25日

巨人軍論

巨人軍論 詳細はこちらで
巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは 角川ワンテーマ21
野村 克也(著)   新書(2006/2/10)角川書店


今年7冊目

ジャンプを待つ少年の気持ちで発売日を待った一冊。
しかも、購入して即日に読了。
期待を裏切らない中身でした。
野球を日本一知る男(個人的に勝手に思っている)・野村監督が語る野球論・チーム論・組織論。
日本史上最強のチームであったV9時代の巨人軍がなぜ強かったのか、そして、巨人がなぜ凋落したのか、その持論は一読の価値アリ。
そして、野村監督の巨人に対する愛と敬意を感じます。
この本を読んで、野村監督指揮する楽天イーグルスが日本シリーズで巨人と対戦するところを痛烈に見たいと思うようになった。

87点
posted by 番長 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(1) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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