![]() | フリーランス・ライターになる方法 吉岡 忍 日本放送出版協会 2003-03 by G-Tools |
2008年15冊目
フリーランスという言葉に憧れにもにたものがあり、その代表格であるライターの生態に興味があって読んでみた本。
この本では、すでにライターとして名をなした人、現在前線で活躍中の人、駆け出しの人まで取り上げられているが、さすがは名刺さえ作ってフリーライターを名乗ればなれるとも言われるだけに、おきまりななり方などない。
はっきり言えば「なる方法」を求めて読むのであればあまり役に立つ書物ではないであろう。
なるだけなら、それこそ誰にでもなれるのだ。
要はどうやってその道で飯を食っていくかであり、そのためには本書に収められているナレッジケースは貴重な参考資料になりえるであろう。
つまるところ、フリーランスといえども、その専門家としての実力が必要であることは言うまでもないが、それ以上に仕事を発注してくれるところが重要だという、ビジネスの原理原則に則っているだけの話でもある。
そのことが、本全体を通してヒシヒシと伝わってくる。
矛盾するかもかもしれないが、フリーになるにあたっての一種の軽さみたいなものと、フリーで食っていくための覚悟という、フリーライターへなるための「技術」的ではなく「精神」的な方法を説いている。
ある意味、フリーライターという職業をよく理解できる職業紹介書でもある。
【関連する記事】