![]() | 「やめさせない!」採用 かまってほしい若者たち (セオリーBOOKS) 樋口 弘和 講談社 2007-11-10 by G-Tools |
2007年118冊目
著者のトライアンフの樋口社長は本書が初の著作ですが、実は以前に初めてブログを拝見して以来、非常に深い人事・採用への見識を持っている人だと思い、かなり注目してました。
小生自身も採用広報支援に携わっているからこそ思うのは、採用の問題というのは根が深く、教育や人事制度等、つまるところ経営そのものと繋がっているにもかかわらず、良く言えば人事に任せきりにしている経営者が多すぎる。
本書では「資質」と「価値観」を採用の段階でマッチングさせるべきだと述べられているが、特に採用広報で語るべき「価値観」という要素ですら、実は人事担当者との共通理解が図られていないというケースも実際は少なくない。
そういった中で、単発の中途採用や単年度での新卒採用は小手先の技術でもなんとかなるものだし、求人広告代理店や採用コンサルの多くはそこまでのソリューションしか提供していない中で、自社の宣伝もあるかもしれないが、経営者との面接での姿勢いかんによっては仕事を受けないこともあるという著者の方針にはトライアンフという会社の志の高さも感じられたし、本物のコンサルティングを提供している会社ではないかとも思う。
これは私見だが、ほとんどの人事ビジネス系企業はリクルート系の出身者が創業社長なことが多く、発想がメディア寄りになりがちなところも少なくないと思うのだが、実際に外資系一流企業の人事としての実務を体験してきた出自の違いが反映されているところも大きいように思える。
また、人事と広報は社内コミュニケーションの促進、インナーブランドの形成という観点からもっと連携すべきという自論をもっているのだが、その自論により確信を深めることができた。
小生も思わず付箋を貼り巻くってしまったが、本書のエッセンスをきちんと理解してアウトプットできるまでにしなければいけないと思ったし、経営者・人事担当者・人材ビジネス関係者にとって必読書となるべき本だと思う。
人事・採用領域の名著。
96点
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