2009年01月05日

ララピポ

4344411668ララピポ (幻冬舎文庫)
奥田 英朗
幻冬舎 2008-08

by G-Tools


2009年2冊目

いわゆる負け組と言われる格差社会の下層もしくはアウトロー的な立場の人にスポットを当て、6篇の短編の主人公がそれぞれに微妙に絡み合っている連作小説。
奥田さん特有のコメディ調のタッチでユーモラスに仕上げているのだが、不本意にも堕ちてしまった人たちの物語というのは心からは笑えないものがある。
むしろ現時点で間違いなく勝ち組には入らない小生のような者には、他人の不幸と笑えないうすら寒さ、怖さも感じた。
奥田さんは出世作『最悪』でも普通の人が堕ちる時を描いていたが、今作でも人は簡単に堕ちるということを描きたかったのかもしれないとも思える。
面白いけどスカッと笑えない、そんな作品。
posted by 番長 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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