![]() | さまよう刃 (角川文庫) 東野 圭吾 角川グループパブリッシング 2008-05-24 by G-Tools |
2009年1冊目
一人娘を少年グループに暴行監禁された後に、死体を遺棄された父親の復讐が物語の中心。
現行の少年法に対するアンチテーゼ、問題提起とも言うべき内容だが、被害者およびその家族の生き方、プライパシーといったところもテーマが及んでおり、被害者側と加害者側という違いはあるが、犯罪および犯罪者にまつわる家族という面からみると、『手紙』と非常に近いテーマというか、視点を変えて対をなした作品とも言えるのではないだろうか。
重苦しいテーマにかかわらず、一気に読ませる筆力はさすが。
また、そんなテーマであるにもかかわらず、フーダニットの要素を盛り込ませるあたり、東野さんのミステリー作家としての本質を感じさせられるものがある。
ちなみに、小生はすっかり騙されてました。



