2009年01月05日

ララピポ

4344411668ララピポ (幻冬舎文庫)
奥田 英朗
幻冬舎 2008-08

by G-Tools


2009年2冊目

いわゆる負け組と言われる格差社会の下層もしくはアウトロー的な立場の人にスポットを当て、6篇の短編の主人公がそれぞれに微妙に絡み合っている連作小説。
奥田さん特有のコメディ調のタッチでユーモラスに仕上げているのだが、不本意にも堕ちてしまった人たちの物語というのは心からは笑えないものがある。
むしろ現時点で間違いなく勝ち組には入らない小生のような者には、他人の不幸と笑えないうすら寒さ、怖さも感じた。
奥田さんは出世作『最悪』でも普通の人が堕ちる時を描いていたが、今作でも人は簡単に堕ちるということを描きたかったのかもしれないとも思える。
面白いけどスカッと笑えない、そんな作品。
posted by 番長 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

さまよう刃

4043718063さまよう刃 (角川文庫)
東野 圭吾
角川グループパブリッシング 2008-05-24

by G-Tools


2009年1冊目

一人娘を少年グループに暴行監禁された後に、死体を遺棄された父親の復讐が物語の中心。
現行の少年法に対するアンチテーゼ、問題提起とも言うべき内容だが、被害者およびその家族の生き方、プライパシーといったところもテーマが及んでおり、被害者側と加害者側という違いはあるが、犯罪および犯罪者にまつわる家族という面からみると、『手紙』と非常に近いテーマというか、視点を変えて対をなした作品とも言えるのではないだろうか。
重苦しいテーマにかかわらず、一気に読ませる筆力はさすが。
また、そんなテーマであるにもかかわらず、フーダニットの要素を盛り込ませるあたり、東野さんのミステリー作家としての本質を感じさせられるものがある。
ちなみに、小生はすっかり騙されてました。
posted by 番長 at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

管理人より

すごく久々の更新になりました。
昨年は長いこと個人的にモチベーションが上がらずに、このブログも放置しまくってしまいましたが、また意欲が湧き気味になってきたこともあり、09年になったことだし、再び読書録を淡々とつけていこうかなと思っています。
覗いてくれている方がいましたら、今後とも宜しくお願いいたします。
posted by 番長 at 15:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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