2007年08月30日

1R男

43449903071R(ワンルーム)男~28歳の社長、上場物語
杉本 宏之
アメーバブックス 2006-04-25

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2007年85冊目

エスグラントコーポレーションを28歳にして名証セントレックス上場にまで導いた杉本社長の自伝。
実は小生は著者である杉本氏と同年代で、本書の中でも出てくるドリコムの内藤社長と並んで、同い年のビジネス界での出世頭という印象は持っていたものの、知っていたのはビジネス上の実績だけで、その背景などは全く知らなかったので、その劇的な歩みには結構な衝撃を受けた。
以前何かで一日にマンションを三棟売ったことがあると言っていたような記憶があるが、やはり営業の腕は相当なんだろうなと思う。そして、経営者としては優秀でない訳はないのだろうが、どちらかというと、カリスマ性で皆を巻き込みつつ、引っ張って行くようなタイプではないかというのが、読後の印象。
自分の生温さに少々嫌気がさしてきて、ちょっと触発されるものがあった。
77年生まれの頑張りたいビジネスマンに読んでほしい本だ。

85点
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2007年08月29日

残虐記

4101306354残虐記 (新潮文庫 き 21-5)
桐野 夏生
新潮社 2007-07

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2007年84冊目

いやー、桐野夏生はすごい!
って、桐野さんの新しい作品を読むたびに言っているような気がするが、毎回読む作品ごとに異なった衝撃を与えてくれる。
この作品も桐野さんらしい毒々しさというか、ダークネスな作品ではある。
しかも、やはり桐野さんらしく罠に満ちているんだよな。
内容は全く異なるかもしれないが、本人不在で話がすすむあたりは『グロテスク』と手法的に近いものがあると思う。素直に記述を信じられないあたりは特に。
そういえば、『グロテスク』は東電OL殺人事件がモチーフになっていたし、この『残虐記』は新潟県で起きた少女監禁事件に触発されているということで、現実の事件から着想を得ているあたりも共通点か。
もちろん、ただ、事件をなぞるようなものでなく、着想を得たうえで、著者独自のストーリーを構築しているあたりは本物の小説家だと感嘆せざるをえないところでもある。

94点
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2007年08月25日

笑犬樓の逆襲

4101171505笑犬樓の逆襲 (新潮文庫 つ 4-50)
筒井 康隆
新潮社 2007-07

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2007年83冊目

断筆宣言解除後に雑誌「噂の真相」に連載されていたエッセイ。
著者個人の身辺のことから、文学や社会のことまで多彩な話題が筒井節で綴られている。
エッセイという性格上その時々の旬の話題が多いため、雑誌連載が99〜04年であるので、リアルタイムのはずの話題が懐古的に感じざるを得ないのは、文庫で読んでいる以上、仕方がないのだが、少々残念。もちろん、そんな古さは問題にならないくらいに圧倒的に文章は上手く、面白いのだが。
作家としての生活というかお財布事情的なものであったり、俳優との二足の草鞋的生活のことあたりの話題もあり、その辺は一般ピープルである我々が知れるところではないだけに、なかなかに興味深かった。
エッセイは普段あまり読まないが、知識教養があって、変った視点からも、書ける人のエッセイはやはり面白いと再認識させられた。

84点
posted by 番長 at 20:31| Comment(0) | TrackBack(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

虚貌

4344403452虚貌〈上〉 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 2003-04

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4344403460虚貌〈下〉 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 2003-04

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2007年81、82冊目

ミステリーとしてみたら反則だが、クライムノベルとしては一級という印象。
ミステリーでいうトリックに相当する部分がそれは現実的にありえない、反則だという手法だからだ。
しかし、そのことをもってこの小説がつまらないものになっているかというと、実にストーリーは面白い。
圧倒的に緻密な構成力と、人物描写で引き込ませられる。
著者のストーリーテリング力は相当なものだと思う。

73点
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2007年08月05日

御社の営業がダメな理由

4106101653御社の営業がダメな理由 (新潮新書)
藤本 篤志
新潮社 2006-05-16

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2007年80冊目

昨年よく売れた本。100円だったので買ってみた。
営業をマネージメントする方にとっては参考になると思われる部分も多い。
しかし、同意できる部分はあっても、著者のような上司の元ではあまり働きたくないという気もする。
まあ、極端な言い方をしているところが多いので、話半分くらいに押さえてエッセンスを上手く取り入れるくらいが丁度いいのではないかと思う。
営業はセンスがものをいうのは確かだが、質の部分だって、本人の気付き次第で伸ばせる部分はかなり多いと思うし、上司が最初からそういう考えでは伸びるものも伸びないのでは?
単純に売れ売れ型のセールスを展開している会社ならハマリそうな気がしないでもないが、提案型営業を標榜している会社は営業の意欲も下がるし真似すべきではないと思う。

65点
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栄光一途

4344402219栄光一途 (幻冬舎文庫)
雫井 脩介
幻冬舎 2002-04

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2007年79冊目

『火の粉』がなかなかに面白かった雫井脩介のデビュー作にして、新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
ストーリー部分には、いかにもデビュー作らしい粗い部分を感じるが、小気味の良いテンポでサクサク読み進められる。
作中の柔道の試合のシーンの描写は秀逸。

67点
posted by 番長 at 15:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>雫井脩介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

PR会社の時代

4492555617PR会社の時代―メディア活用のプロフェッショナル
矢島 尚
東洋経済新報社 2006-07

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2007年78冊目

先に読んだ新書の『好かれる方法』と重なっている内容も随分多く、この本単独でみれば、それなりに面白いとは思うが、どちらか一冊を読めばそれで充分かなという気もする。
著者が社長を務めるプラップジャパンが2005年の衆院総選挙の自民大勝の一翼を担ったことは有名だが、今回の参院選はどうだったのだろうという素朴な疑問も湧く。
今回の参院選で自民党のPRを担ったかは知りませんが、この本に書いているメディアトレーニングは今後、政党幹部や閣僚向けにも提供すべきサービスではないかという、余計なことまで考えてしまいました。

64点
posted by 番長 at 14:53| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス>広告・広報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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