2006年12月30日

ウェブ人間論

ウェブ人間論 詳細はこちらで
ウェブ人間論   新潮新書
梅田 望夫(著)、平野 啓一郎(著)  新書(2006/12/14)新潮社


今年88冊目

「ウェブ進化論」の梅田さんと「日蝕」の芥川賞作家平野さんという異色の組み合わせの対談本。一目見ただけで即購入決定。
あとがきで梅田さんが「ウェブ・人間論」であり、「ウェブ人間・論」であるということを述べていたが、まさに本書を一言で表している。
また、同じくあとがきで「ふだんは注意深く避ける表現や仮説にも、思い切って踏み込んで」とあったが、本書では、意図的にそこに踏み込んでいるように思える。そして、それは、梅田さんだけではなく、平野さんからも半ば意図的に、梅田さんのそういった表現を引き出すために行われているようにも感じた。
一つ一つのテーマに関しては、深掘りして検証したものでないかもしれないが、まさに対談という形式を最大限に活用された、対談本ならではの一冊。
印象的だったのは本の将来的なくだりで、平野さんが危機感をかなり感じているのに、梅田さんがいやそんなことはないといった感じで応えるところ。非常に興味深いやりとりである。
「ウェブ進化論」に引き続いて、まさに今読むべき名著である。

94点
posted by 番長 at 01:44| Comment(2) | TrackBack(2) | インターネット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「野球」県民性

「野球」県民性 詳細はこちらで 
「野球」県民性   祥伝社新書
手束 仁(著)   新書(2005/8)祥伝社


今年87冊目

タイトル通り野球が現す地域性や県民性を、各地の野球事情や輩出した著名野球人を、特に高校野球事情を中心に、紹介することで現しています。
小生の出身県である宮城県の野球事情も納得がいく記載がされており、著者の事情通ぶりと各地の詳細情報は信頼性が持てる。
ストレートに野球事情が県民性を表すものかということを置いておいて、野球好きにとっては知っておいて損はないトピックで満載である。

65点
posted by 番長 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月29日

インテリジェンス 武器なき戦争

インテリジェンス 武器なき戦争 詳細はこちらで
インテリジェンス 武器なき戦争   幻冬舎新書
手嶋 龍一(著)、佐藤 優(著)   新書(2006/11)幻冬舎


今年86冊目

新創刊された幻冬舎新書の目玉として、大きく新聞広告等に展開されていた一冊。
新聞広告ではイカツイ二人組という第一印象だったが、「ウルトラダラー」の手嶋さんと「国家の罠」の佐藤さんとの対談本となれば、新シリーズの目玉にふさわしい注目の組み合わせであり、即購入。
日本では低く見られがちな情報戦略、諜報活動の分野において手腕を発揮してきた二人の対談だけに、新書ながら非常に内容の濃い一冊。
特に、印象的だったのが、今まで日本のインテリジェンスは弱いというイメージを持っていたが、収集能力そのものは非常に高いということ。しかし、情報を評価するべき機関と人材の欠如が、日本の弱点であるということ。
日本が諸外国と渡り合っていくためにも、この分野の強化が生命線になると個人的にも思っていただけに、裏話などと共に具体的かつ明確に日本のインテリジェンス戦を論じた本書は非常に興味深かった。
かなり売れているようだし、日本のインテリジェンスに一石を投じてくれることを願ってやまない。
余談だが、鈴木宗男の評価がかなり変りました。

93点
posted by 番長 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(3) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月26日

早実vs.駒大苫小牧

早実vs.駒大苫小牧 詳細はこちらで
駒大vs.駒大苫小牧   朝日新書
中村 計(著)、木村 修一(著)   新書(2006/11)朝日新聞社


今年85冊目

新創刊した朝日新書で一番読んで見てもいいかなというところで購入。
個人的には今年一番世間の関心を集めた出来事だったと思う再試合にいたった甲子園の決勝の内幕を綴ったスポーツノンフィクションもの。
主催側の朝日新聞ということもあるが、両チームに密着した内容で新しい発見も多く、それなりに深いところまで切りこんでまとめられていると思う。
ただ、この決勝戦というところにフィーチャーされている分、例えば駒大苫小牧がどうやって春の選抜辞退から立ち直ってきたのかといったところなどがあっさりとした記述で終わっているのは少々残念ではある。
夏の興奮がもう一度蘇ってくる一冊。

77点
posted by 番長 at 02:29| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月18日

真夜中のマーチ

真夜中のマーチ 詳細はこちらで
真夜中のマーチ  集英社文庫
奥田 英朗(著)   文庫(2006/11)集英社


今年84冊目

この作家に対しては読ませる文章が上手いという印象を持っている。
今作は物語としては、毒にも薬にもならないけれども、でも面白いという部類の作品。
物語の構成力もあるのだが、取っ付き易く、すんなり入っていけるライトな感じの小説。
奥田さんはジャンルに拘っていないし、少なくとも一定水準は超えているし、筆力があるので、現在まで外れはない。

66点
posted by 番長 at 02:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

真っ向勝負のスローカーブ

真っ向勝負のスローカーブ 詳細はこちらで
真っ向勝負のスローカーブ  新潮新書
星野 伸之(著)   新書(2003/5)新潮社


今年83冊目

ブックオフでストック用に買っておいた一冊。
著者はMAX130km/hそこそこのストレートながら、大きいカーブと緩急を活かした投球で通算176勝と2000以上の奪三振を記録している個性派の大投手。
個人的にもかなり好きだった選手で、大きく縦に割れるスローカーブは100km/hを割ることも多く、異色のプロ野球選手として強く印象に残っている。
絶対的なスピードがない中で、プロで活躍した投球理論等が書かれた本書はなかなかに興味深いが、印象的なのは落合や松井、ブライアントには格負けしていたという旨のくだり。
プロ選手として、互いに格付けしあっているというのは、決まった面子でシーズンを過ごすプロ野球の弱肉強食の世界を垣間見た感がする。
余談ではあるが、元近鉄・巨人のローズが「日本で一番速いピッチャーは星野さんね」と言っていたのが投球における緩急の効果と著者の投球術を表していて、印象深い。

84点
posted by 番長 at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

グロテスク

グロテスク(上) グロテスク(下) 詳細はこちらで
グロテスク(上)(下)  文春文庫
桐野 夏生(著)   文庫(2006/9)


今年81、82冊目

桐野テイスト全開の作品です。
エグい!エグすぎます!
東電OL殺人事件がモチーフになっているのはすぐ分かります。当時、特に被害者の人物像には色々と憶測やゴシップも飛んでいたように記憶してますが、ここまでバックボーン等作りこんで、心の闇に迫ったのは小説家の面目躍如であり、社会における小説家の役割を果たしたと言ってもいいのでは。もちろん、著者の構成力、筆力あってのものなのは言うまでもないのだが。
主要登場人物の各々の主張に食い違いがあり、結局のところ、自分の都合でのみモノを言っているのが印象的。
人間のドス黒さを描かせたら、桐野さんはホント凄い。

93点
posted by 番長 at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>桐野夏生 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月03日

オクシタニア

オクシタニア(上) オクシタニア(下) 詳細はこちらで
オクシタニア(上)(下)   集英社文庫
佐藤 賢一   文庫(2006/8)集英社


今年79、80冊目

正直、読み進めるのが苦痛だった作品。
今まで著者の作品ほとんど読んでいて、著者に高い点数をつけていなかったら、おそらく最後まで読めなかったであろう。
西洋史に明るくないこともあって、舞台背景もほとんど分かっていないこともあったのだが、今までの佐藤作品では、のめり込むのに多くの頁を要することがあっても、最終的には感情移入し、のめり込んで読むことができたのだが、この作品ではそれがまったくできなかった。
フランスの地方の会話に関西弁を使ったり、面白いアイデアもあったりするのだが。
まあ、小生の無知ゆえに面白く感じられなかったということなのでしょう。

20点
posted by 番長 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>佐藤賢一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

青年社長

青年社長(上) 青年社長(下) 詳細はこちらで
青年社長(上)(下)   角川文庫
高杉 良(著)   文庫(2002/4)角川書店


今年77、78冊目

以前に一度読んでいたものだが、熱い気持ちを注入したく再読。
ワタミの渡邉社長が主役のノンフィクション実名小説です。有名な「夢に日付を」のフレーズからも分かるように意志の人だと痛感します。
実際に講演を聞きに行った人も絶賛していたが、人を惹きつけるような人間的魅力に溢れた人なのでしょう。カリスマ性があるのだとこの本読んでも思う。
介護や農の分野など外食のカテゴリーにとらわれない事業展開は今後も注目していきたいところ。
ただ、若干気になるのは、この本に出てくる創業時から株式公開時に渡邉さんを支えた人達が現在のワタミの役員に名を連ねていないこと。
ワタミを辞めたのか、役員から外れているのか分からないが、その辺をデバ亀根性の庶民としてはちょっと知りたい。
でも、熱い気持ちにはなれます。

80点
posted by 番長 at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>高杉良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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