2006年10月22日

手紙

手紙 詳細はこちらで
手紙   文春文庫
東野 圭吾(著)   文庫(2006/10)文藝春秋


今年70冊目

覚悟はしてたが、そういうオチかよ、東野さん!って感じ。
テーマは深くて重いし、正解があるのかも分からないのだが、人とのつながりの中で生きているとあらためて考えさせられた作品。
色々ひっくるめてこの作品の結末を素直に受け入れるのは今の自分には難しく、単純に「感動」とか「涙の」という形容詞はつけがたい。
ただし、間違いなく自分の中になにがしかの気持ちが残る作品ではある。
余談ではあるが、まだ見てはいないが、映画化のキャストで沢尻エリカはかなりイメージが違う。山田孝之は良い線行っている気はするが。

91点
posted by 番長 at 23:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

混沌 新・金融腐食列島

混沌 新・金融腐食列島(上) 混沌 新・金融腐食列島(下) 詳細はこちらで
混沌 新・金融腐食列島(上)(下)   講談社文庫
高杉 良(著)   文庫(2006/9/16)講談社


今年68、69冊目

お馴染みの金融腐食列島シリーズ。
1作目ではMOF担、住専など、2作目では貸し剥しなどがテーマだったが、今作では銀行再編がテーマ。モデルが三和銀行なのでUFJの話だというのは分かるが、さらに三菱UFJにまで合併されている現在では、いたしかたないとはいえ、古さを感じるのはやむをえないところではある。
銀行や金融関係にあまり明るくないので、実際のところはよく分からないが、銀行が旧体質で古い組織なんだろうなという印象を持ってしまう。特に、今作では銀行員のエリート意識みたいなところがところどころに如実に出されており、鼻につく部分というのも少なくない。
また、本当に頭取室とかで幹部とかが交わしている話ってこんな感じなのかなと思うと、なぜか結構笑えてしまう。
よく知らない世界だけに、逆に想像を膨らませて読めるのが面白い。
経済エンターテイメント小説だと個人的には解釈している。

68点
posted by 番長 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説>高杉良 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

巨流アマゾンを遡れ

巨流アマゾンを遡れ 詳細はこちらで
巨流アマゾンを遡れ  集英社文庫
高野 秀行(著)   文庫(2003/3)集英社


今年67冊目

この本の最大のサプライズはなんと言っても元はダイヤモンド・ビッグ社の『地球の歩き方』シリーズとして、ガイドブックとして企画されたものだということであろう。
ガイドブックをライターに依頼しておいて、旅行記があがってきながらボツにせずに世に送り出した出版社の英断に敬意を払いたい。
そして、そんな意趣を取り違えてでも、出版にこぎつけただけはある紀行文でもある。
アマゾンと聞くと何かとんでもない秘境を思い浮かべるところだが、実際はかなり手が入っていて決して今までイメージしているアマゾンを伝えるものでもない。しかし、観光客相手に現地民を演じる現地民の存在などをはじめとして逆に生々しいアマゾンが描かれており、リアル?なアマゾンを感じる(もちろん実際のところは分からないが)。
想像していたアマゾンとはかなり違った印象なのだが、それでもアマゾンという場所そのものの魅力、そして、アマゾンで生活している人々を通してその土地に染み込んでいる文化の魅力が強烈に伝わってくる。
人を描くのが抜群に上手い高野さんならではのアマゾンガイドブックともいえるだろう。

82点

posted by 番長 at 03:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅、紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

百鬼解読

百鬼解読 詳細はこちらで
百鬼解読  講談社文庫
多田 克己(著), 京極 夏彦(絵)    文庫(2006/8/12)講談社


今年66冊目

書店で妖しげな雰囲気を放っていた一冊。
著者の多田さんは『妖怪馬鹿』で京極さんたちと妖怪よろず談義していた妖怪研究家。
京極作品でお馴染みの妖怪を中心にメジャーどころから、マイナーどころまで興味深い考察を披露してくれています。
妖怪学の奥深さを痛感します。
そして、多田さんの解説もさることながら、この本の魅力は京極さんのイラストでしょう。
元イラストレーターなので、上手いのは当たり前かもしれないが、それ以上に妖しい雰囲気が伝わってくる。
妖怪好き、または京極さんが好きな人は必読でしょう。

72点
posted by 番長 at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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