2006年09月18日

異国トーキョー漂流記

異国トーキョー漂流記 詳細はこちらで
異国トーキョー漂流記  集英社文庫
高野 秀行(著)   文庫(2005/2〉集英社


今年65冊目

辺境ライター?の著者が日本で出会った外国人との話をまとめた短編集。テイストとしては『ワセダ三畳青春記』にも近いところがあります。
辺境の地である東京での外国人との交友を通して、外国人の目から辺境の地・東京がどのように見えているかを語られているのが興味深い。
そして、印象的なのは彼ら外国人との付き合いが、ベタベタしすぎず、ウエットな感は全くないが、非常に友情の温かさを感じるところ。著者が辺境や野々村荘(ワセダ三畳青春記の舞台〉で鍛えた人間力の高さを感じるところではあります。
著者の体験そのものは一流なのだが、それ以上に人を見る目とその人となりを伝える力が秀でており、それがこの著者の魅力である。

88点
posted by 番長 at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

リアル鬼ごっこ

リアル鬼ごっこ 詳細はこちらで
リアル鬼ごっこ  幻冬舎文庫
山田 悠介(著)   文庫(2004/4)幻冬舎


今年64冊目

著者が自費出版で世に送り出し、数十万部売り上げたというデビュー作。
率直に言えば、面白いとは決して思わない。
『親指さがし』あたりでも感じたのだが、アイデアそのものは面白いものがあると思うのだけれど、物語としてつまらないかなというのが個人的意見。
特に、この作品は『バトルロワイヤル』や『そして粛清の扉を』あたりからインスピレーションを受けていると思うのだが、これらの作品が物語にきちんとヤマをつけて、アイデアを活かしきる形で小説として昇華させたのに比べると、稚拙な印象を拭えない。
ただ、出版社の仕掛けや話題性などもあるのかもしれないが、売れたということはそれなりに人々の心を掴む何かはこの作品の中にあるのだろう。小生にはどこかは分かりませんが・・・。
著者はあまり本を読まないらしいが、アイデアを活かしきるためにも、もっと他の人の本を読んで勉強してほしいというのが生意気な小生の感想。

27点
posted by 番長 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>山田悠介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シリコンバレー精神

シリコンバレー精神 詳細はこちらで
シリコンバレー精神 グーグルを生むビジネス風土  ちくま文庫
梅田 望夫(著)   文庫(2006/8/10)筑摩書房


今年63冊目

『ウェブ進化論』では今ウェブの世界を取り巻く環境、今後進むであろう方向性を明示した著者が、シリコンバレーのイノベーションを生み出すビジネス風土を自身が見てきた、体験してきたことを通して鮮明に描いている。
自身の周囲の環境のことを情熱や興奮を伴いながらも、つとめて客観的かつ冷静に分析しているところが読み取れ、クールながら熱いスピリットを内包している人という印象を著者に対して強く受けた。
本場のベンチャーを生み出す環境と起業家精神がそこに身を置いた人の視点からなので、非常に面白く、参考になる。
また、ウェブを取り巻くビジネス環境の歴史や変化といったところもあまり詳しくなかった小生としては大変勉強になった。
『ウェブ進化論』に勝るとも劣らない名著。

91点


posted by 番長 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月10日

ワセダ三畳青春記

ワセダ三畳青春記 詳細はこちらで
ワセダ三畳青春記  集英社文庫
高野 秀行(著)   文庫(2003/10)集英社


今年62冊目

馬鹿面白い!
『幻獣ムベンベを追え』を読んで、大真面目にムベンベを探しにコンゴに行くと言う馬鹿野郎っぷりを知っていたのだが、著者のその突飛にして豪快な日本での生活を綴っています。
並の生活をしている人ではないような気はしたが、こんなマンガのような住まいで暮していたとは。
どこか『めぞん一刻』を連想させますが、そのどこか懐かしさを感じさせるも、実は90年代〜2000年代の話で、現実離れしながらもリアル感があるという、当然ではあるが著者らしさが溢れている。
しばらくはこの著者にはまりそうな予感。

97点
posted by 番長 at 18:42| Comment(1) | TrackBack(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

親指さがし

親指さがし 詳細はこちらで
親指さがし  幻冬舎文庫
山田 悠介(著)   文庫(2005/10)


今年61冊目

山田悠介は色々な意味で話題なので、一度読んでみたいと思っていて、ブックオフで100円だったのを機に、まずは映画化された作品から。
文章が下手だとか、間違った文法とか使っているという話をよく聞いてたのだが、小生が特にそういうところを気にしないこともあるのかもしれませんが、普通にさくさくと読めました。
ただ、内容はちょっと陳腐かなというのが読後の感想。
冒頭からアイデアには興味を抱かせるものの、それが料理されていないという感じ。
小説として楽しむより、映像の方が面白くなりそうなイメージはできる。
そういう意味では映画は期待できるかも。

44点
posted by 番長 at 17:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>山田悠介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

末期ガンになったIT社長からの手紙

末期ガンになったIT社長からの手紙 詳細はこちらで
末期ガンになったIT社長からの手紙
藤田 憲一(著)   単行本(2006/6/9)幻冬舎


今年60冊目

気になっていたが、後回しになっていた一冊。
30代ながら、末期ガンで余命宣告を受け、闘病中のIT企業の社長の話。
ポジティブな人だなというのが率直な印象。
全体として、感銘というところまではいかないが、考え方、特に子供や恋愛に対する考えとかに共感できる部分や、考えさせられる部分は多かった。
9月10日現在、著者のブログは7月22日を最後に更新されていない。
おそらく、最後の闘病中。頑張って欲しい。

71点
posted by 番長 at 17:31| Comment(1) | TrackBack(1) | ノンフィクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お菓子を仕事にできる幸福

お菓子を仕事にできる幸福.jpg 詳細はこちらで
お菓子を仕事にできる幸福
東ハト(著)   単行本(2004/5/7)日経BP社


今年59冊目

仕事の関係で色々調べていたらその存在を知った本。
東ハトが事業再建を図っていた時期にインナーに配られた絵本式のブランドブック。
社外取締役のサッカーの中田英寿がCBOということで監修ということになっているらしい。
文中の組織よりチームを作ろうという言葉はヒデの言葉かなとも思ってしまう。
市販のものは通常の絵本だが、実際配られたものは飛び出す絵本形式と非常に凝ったものであるらしい。
会社員なら一度は誰でも思う仕事の意義、これに明確な答えはないが、会社としての方向性を示すことは非常に重要であり、終身雇用が崩れた今、このモチベーションを維持させて優秀な人材を確保している企業が強い会社たりえるのだろうとあらてめて強く思いなおさせてくれた。
ただし、別にインナーで配られたら相当嬉しいが、別に買うものではないかなとも思った。その意味で点数は市販の絵本として見ての採点で。

40点
posted by 番長 at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

インナーブランディング

インナーブランディング.jpg 詳細はこちらで
インナーブランディング―成功企業の社員意識はいかにして作られるか
甲斐莊 正晃 (著)   単行本(2005/11)中央経済社


今年58冊目

仕事の役に立てばというか、まさに勉強したい事項を試しにAmazonで検索したところ、ズバリ、タイトル名がヒットしたので即購入した一冊。
まさにインナーブランディングの重要性と言うか、意義的なものが分かりやすく綴られているのですが、個人的にはその辺は理解はしているつもりだったので、もっと詳しく構築方法やそのフェーズ、事例等が知りたかっただけに少々物足りない感。
ブランドの入門書的一冊として、これから勉強したい人にはオススメしたい一冊ではある。
教訓−本はやはり手にとって最低目次くらいは見てから買うべき。

65点
posted by 番長 at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月03日

グレイヴディッガー

グレイヴディッガー詳細はこちらで
グレイヴディッガー  講談社文庫
高野和明(著)   文庫(2005/6)講談社


今年57冊目

デビュー作が名作「13階段」だっただけに、比較してはいけないと思いつつ、やはり期待していた部分があったのだが、正直どうかというのが率直な感想。
長時間の移動のお供にしたので、結果的に全部一気に読んだが、これが通常の時なら最後まで読み進めたかは疑問もある。
物語にリアリティが全く感じられなかった。
ただし、主人公の人物設計には好感が持てる。なぜボランティア精神に芽生えたのかの動機付けが弱いような気はするが、善の心に芽生えた小悪党の奮闘というところは面白いし、感情移入したくなるキャラクターではある。
テーマの社会性みたいなところは「13階段」にもつながるところでもあるし、著者が問題意識を強く持っている人だということだけは分かった。

30点
posted by 番長 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>高野和明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

造形集団海洋堂の発想

造形集団海洋堂の発想詳細はこちらで
造形集団海洋堂の発想   光文社新書
宮脇修一(著)   新書(2002/9)光文社


今年56冊目

チョコエッグで一躍有名になった海洋堂の話。
海洋堂の作ってきた商品にではなく、新書らしく海洋堂の歴史、歩みの方に焦点を当てています。
読んでいて思ったのは、海洋堂にはお客様を喜ぶことをやろうという精神と、モノづくりとして最高の商品を出そうという精神、ともに当たり前のことなのかもしれないが、その精神が館長、専務を筆頭に皆が共有、実行できている会社なのだと印象を強く受けた。
今やチョコエッグのヒットや、その後のゴタゴタもあって、一ブランド企業になったと言ってもいいと思うのだが、それだけのブランドになるバックボーンも有していたということが分かる。
海洋堂の姿勢、原点が伝わる良書。

85点
posted by 番長 at 19:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

妖怪馬鹿

妖怪馬鹿.jpg詳細はこちらで
妖怪馬鹿  新潮OH!文庫
京極夏彦、多田克巳、村上健司   文庫(2001/2)新潮社


今年55冊目

ブックオフで100円ゲットした掘り出し物。
京極氏をはじめとした妖怪馬鹿三人が妖怪についてマジメにかつ大いに語り合っている対談本。
京極さんの小説でも妖怪という存在は民俗学、博物学、伝習など様々な要素が絡み合って生まれたものだということは分かるが、それを本格的に研究している人達の雑学、博学ぶりにはあらためて驚嘆する。
妖怪を知ることは日本の文化、地方の文化を知ることに他ならない。
妖怪の魅力を再認識させてくれた本である。
また、随所にある京極さんのマンガが秀逸。

87点
posted by 番長 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

出口のない海

出口のない海詳細はこちらで
出口のない海  講談社文庫
横山秀夫(著)  文庫(2006/7/12)講談社


今年54冊目

他の横山さんの作品とはかなり趣きが違う。
海軍の特攻隊ともいわれる回天に乗り込んで特攻する若者の切ない物語であるのだが、それだけであれば普通の話である。しかし、主人公がヒジを壊して投げられなくなった元甲子園の優勝投手という設定が妙。
特攻にどういった心情で赴けるかという深遠なテーマを友情のエッセンスが重層的なものとしている。
青春です。

62点
posted by 番長 at 18:22| Comment(1) | TrackBack(6) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。