2006年08月19日

野村ノート

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野村ノート
野村 克也(著)   単行本(2005/9)小学館


今年53冊目

昨年の発行当初から話題になった本だけにずっと読みたいと思っており、ついつい後回しになったしまっていたのだが、ブックオフで発見し即購入。
さすがは野村監督が秘中にしていたことを結構書いてしまったと言っていただけのことはある非常に含蓄のある一冊。
なんとなく分かっていることであっても、ここまで野球を体系化してもはや哲学といえる域まで昇華させているのはさすがというしかない。
さらには実際の監督として経験してきた実例や、現役のトッププレイヤー達を例として引き合いに出すことで本としても読みやすく、また、非常に説得力のあるものとなっている。
日本一野球を知る男という個人的印象をさらに強めた。

94点
posted by 番長 at 19:26| Comment(0) | TrackBack(3) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愛のひだりがわ

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愛のひだりがわ  新潮文庫
筒井 康隆   文庫(2006/7)新潮社


今年52冊目

筒井さんは最もリスペクトしている作家なのだが、これはなんかなあという感じ。
いくら、帯コピーは売るための宣伝文句とはいえ、『時をかける少女』を越えたはぶち上げすぎではないでしょうか。
まあ、決してつまらないわけではなくサクサク読めるものの、著者への期待が大きいからか物足りない感はある。
近未来の日本という設定での描写に興味深い処はあるが、イマイチ登場人物たちに親近感なり関心はわかない。唯一ご隠居さんというキャラだけは『わたしのグランパ』のおじいちゃんの系譜のキャラで好感が持てたが。
純文学をあまり読まない小生にはどう読み解いていいか少々分かりかねました。

46点
posted by 番長 at 18:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>筒井康隆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

殺人の門

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殺人の門  角川文庫
東野 圭吾(著)   文庫(2006/6)角川書店


今年51尊目

解説で北上次郎も述べているのだが、派手でもなく、大仕掛けがあるわけでもない小説である。
しかし、やはり抜群に構成が上手い。
全体の構成もさることながら、ディテールの細かな描写がさらに現実感を感じさせるものになっている。
この大仕掛けがない物語で600頁を一気に読ませる筆力はさすがというしかない。
ただし、好みや評価は分かれそうな作・。
個人的には作者造の期待値が高いだけに採点は辛め。

56点
posted by 番長 at 16:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>東野圭吾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

ブレイブ・ストーリー

ブレイブ・ストーリー(上)ブレイブ・ストーリー(中)ブレイブ・ストーリー(下)
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ブレイブ・ストーリー(上)(中)(下) 角川文庫
宮部 みゆき(著)   文庫(2006/5/23)


今年48、49、50冊目

アニメで映画もやるし、宮部さんは押さえておかなければということで読破。
宮部さんはホントに多才だと再認識。
ゲーム好きで知られるだけにRPGの世界観を上手く醸造させつつ、現代世界を反映させた世界だという設定が妙。
ファンタジーとして、子供はもちろんだが、大人でも充分に楽しめる世界の奥深さを描いているのはさすがというしかない。
ファンタジーということで好みの問題はあるが、三分冊でも一気に読ませただけに水準以上の作品であることはたしかかと思う。

68点
posted by 番長 at 12:58| Comment(1) | TrackBack(2) | 小説>宮部みゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

若きサムライ、その声を聞け

若きサムライ、その声を聞け 詳細はこちらで
若きサムライ、その声を聞け
北里 洋平(編著)  単行本(2006/5)ルネッサンスブックス


今年47冊目

なんと形容して言いかよく分からないが(一応、自伝?)物凄いパワーを感じる一冊です。
個人的に作り手の魂が入っていて、パワーのある本は本屋に並べられた時にもそのオーラを発散すると思っているのだが、そんな匂いを本屋で見つけた時に感じた。
著者の主張とかに必ずしも自分も同意するというわけではないが、溢れんばかりのエネルギーはビンビン伝わってくる。
そして、自分より年下の人がこれだけのものを作って、世に送り出した(経緯は複雑なようだが)ことに焦りみたいなものも正直感じた。
著者の言うモニョモニョしている人間になることがあるだけに、痛いところを突かれた感はある。
著者が具体的にこれから何をしたいのかが分からないところが残念だが、頑張ってほしいし、自分も頑張らねばと思った。

92点
posted by 番長 at 12:48| Comment(1) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マドンナ

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マドンナ 講談社文庫
奥田 英朗(著)  文庫(2005/12)講談社


今年46冊目

奥田節全開の短編集である。
設定がよくありそうなシチュエーションばかりなだけに、どの作品も親近感みたいなところが感じられて、非常に上手い。
徹底的に男目線、父親目線であり、狙ったところであると思わせるのだが、さすがは構成作家あがりという巧みさを感じる。
オチが明るいと言うか、前向きなであり、なんとなく元気の出る一冊である。

74点
posted by 番長 at 12:04| Comment(1) | TrackBack(2) | 小説>奥田英朗 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

プロ野球場外乱闘!

プロ野球場外乱闘!.gif 詳細はこちらで
プロ野球場外乱闘!  角川oneテーマ21
駒田 徳広(著)   新書(2001/7)角川書店


今年45冊目

著者は満塁男でも有名な元プロ野球選手。
とんでもないクソボールをヒットにしたかと思えば、甘い球を平気で見逃すといった意外性があるのに、毎年きちんと3割打つという不思議なイメージを持っていました。
また、巨人が落合獲ったことに反発して巨人をFAで出た唯一の存在だったり、横浜でも職場放棄や引退時にモメたことなど、我を通すというか、信念が強い人という印象が受けていました。
そういったことなどを中心に著者のプロ野球に対する考え方が色々と詰まっています。
しかし、その豪快なイメージからは想像できなかった先見性もこの本では見せている。下部組織やドラフト制、1リーグ制、メジャー移籍、世界大会などこの本が2001年に書かれたこと考えると今年WBCがあったことだけでなく、その後問題になっていることや実現していることなどが多いことに驚かされます。
指導者として再びユニフォームを着る日が楽しみになった。

61点

posted by 番長 at 11:39| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クライマーズ・ハイ

クライマーズ・ハイ 詳細はこちらで
クライマーズ・ハイ  文春文庫
横山 秀夫(著)   文庫(2006/6)文藝春秋


今年44冊目

著者の横山さんは元上毛新聞記者であり、かなり自分の経験が元になっているのではと思われる一冊である。
しかし、横山さんの小説は組織の歪み、組織の中で生きる個人の葛藤、みたいなものをホントに上手く表現しているなと思う。
警察や新聞社ってある意味で権力を持っているところほど歪みもあって、また、歪みを必死に守る人なんかもいるのかななんて思ったりもする。
横山さんが新聞社辞めて作家になったのもそんなことが関係するのかななんて勝手に推測してしまった。

81点
posted by 番長 at 10:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 小説>横山秀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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